エルバージュエースは金魚などの観賞魚が病気になった時の薬で、「最後の砦」と言われるほど強い効力が期待出来ますが、薬によるショックで金魚が死んでしまうかもしれないというリスクがあります。
そのため、他の薬でダメだった時に使うケースが多いようです。
強い薬なので量を間違えたら大変な事になると思うのですが、エルバージュエースは使い方が難しいのです。
エルバージュエースは粉薬で、薬浴する場合は「100ℓに対して1~2gの濃度で行う」と書かれています。
私は10ℓの水槽で薬浴をしたいのですが、1g÷10=0.1gの0.1gを量れる物がありません。
エルバージュエースには0.5gが4袋入りの物と5gが2袋入りの物があって、5g×2の方には0.5gを量れるスプーンが入っています。
という事は、正確に量れる0.5gを10ℓの量にする方法を考えるしかありません。
水100ℓに対して1gという事は、スプーンで量れる0.5gは水50ℓという計算になります。
薬の説明には使用例があって、60ℓ水槽に0.5g(1サジ)と書かれています。
これだと水50ℓに薬0.5gより薄い計算になってしまいます。
ネットでは60ℓで0.5gで計算された記事が多く混乱しましたので、水50ℓに薬0.5gの割合で10ℓの薬浴が出来るように計算しなおしてみました。
自分の備忘録も兼ねて記事にしてみましたので、参考にしていただけたらと思います。
エルバージュエースとは
エルバージュエースは細菌性魚病用薬剤で、エロモナス感染症による細菌性皮膚炎・穴あき病・松かさ病、カラムナリス病の尾腐れ病・口腐れ病などに効果があります。
目が飛び出すポップアイなどにも効くと言われています。
使い方は2つあって水100ℓに対して5~10gの濃度で4時間薬浴する方法と、1~2gの濃度で24時間薬浴する方法で、一般的には1gで24時間(人によっては数日)薬浴する方が多いようです。
強い薬ですので濃度と期間は守った方が良いと私は思います。
逆に薄めにすると十分な効き目が無く、薬の耐性がついてしまい、病気が再発しても薬が効かないという事もあるようです。
という事で私は水100ℓに薬1gの濃度で24時間の薬浴+0.5%の塩浴、その後は塩浴+薬餌を金魚の様子を見ながら行って行く事にしました。
エルバージュエースの濃度調整
まずは500mlの水に計量スプーンで量った0.5gのエルバージュエースを溶かします。
ペットボトルが550mlでしたので、計量カップで500mlを量ってカルキ抜きした水を入れました。
0.5gは水50ℓに対しての量ですので、これを100分の1に薄めれば適正な濃度になります。
10ℓ÷100=100mlという計算から、水10ℓに濃縮液100mlを入れれば良いという事になります。
正確には計量カップの濃縮液100mlを含めて10ℓにするとぴったりの濃度になります(水100mlに対して薬1g)。
100ℓに対して1~2gという事ですので、さらに100mlまで追加して濃くする事が可能です。
ちなみに、4時間浴の水100ℓに対し5~10gを10ℓでやるには、水10ℓに計量スプーン1杯(0.5g)を投入すれば完了です。
エルバージュエースで薬餌を作る
薬餌というのは餌に薬を染み込ませて食べさせる方法です。
内臓に菌が感染していると思われるケースでは、体内で薬が作用するので効果的です。
ただし、飼育水に薬を溶かす薬浴と薬餌を同時に行う場合には、同じ薬を使うと体内の薬の濃度が高くなり過ぎるので、塩浴+薬餌か、水と餌の薬を変える必要があります。
ネットの情報では色々と強行してしまって、金魚が死んでしまった例が多く、その情報が正しいのかどうか分かりませんので、慎重に進めた方が良いと思います。
金魚が病気になると急変する事が多く慌ててあれこれやってしまいがちですよね。
私も1匹死なせてしまいました。
それ以来、薬の濃度や水合わせなど、きっちりやるようにしています。
私の計量カップが10mlからしか量れないので、10mlの濃縮液を薬浴と同じ濃度にするには100倍の1ℓが必要でした。
残りは薬浴の水槽に入れたので問題ないですけど。1mlから量れるスポイトなどがあれば水100mlで作れるので100均で探してみます。
餌に薬を染み込ませ、染み込んだら液体部分をティッシュなどで軽く吸い取って乾燥させます。
光が当たると薬の効力が弱くなってしまいますので、冷暗所で保管します。
エルバージュエースを10ℓの濃度で薬浴する方法のまとめ
ネットを検索していると「エルバージュエースの使い方を教えて下さい」という声を多く目にします。
エルバージュエースやグリーンFゴールド顆粒は粉薬で、小さな水槽に溶かす分量が割らりにくく、だいたいでやってしまう方も少なくないと思われます。
以前、私もそうでした。
しかし、それでは金魚のためになっていないという事を学び、正確に量る方法を私なりに見つけました。
金魚は病気にかかりやすいデリケートな生き物ですので、その都度落ち着いて適切な処置が出来るようになりたいと思います。
今回の方法で我が家の金魚も快方に向かっています。
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