金魚を飼い始めてから2週間経過した頃、コケを餌とする石巻貝を3個水槽に投入して、ガラスについたコケを掃除してもらう事にしました。
しかし、2日で死んでしまいました。
「餌のコケがないから?」と思って、コケが生えるまで1週間待って新たに2個投入しましたが、翌日には動かなくなってしまいました。
そのような状況が続き、1ヶ月経った頃やっと元気に掃除してくれるようになりました。
その間いろいろ試した事を紹介させていただきます。
貝が死んでしまう原因を探る
餌のコケが生えて来て元気に仕事をしていた石巻貝が、翌朝にはこのように蓋を閉じて動かなくなってしまうという状況が続いてしまいました。
原因が分からずショップ店員に「また死んだ」と言えず、色々な店に行ってアドバイスをいただきましたが、なかなか解決せず憂鬱な日々を過ごしました。
水質が良くない?
水槽の水は何でも良い訳ではなく、好きな水質があるそうなのです。
メダカやコリドラスなどは弱酸性を好み、金魚はアルカリ性を好むそうで、ショップの貝の水槽はpH(ペーハー)が8以上の水にしてあるとの事です。
数値が高いほどアルカリ性で、低いほど酸性で、真ん中が中性となります。
貝にはアルカリ性が良いようです。
さっそくテストペーパーを使ってみたら、pH6.8の弱酸性でした。
紙じゃなくて機械でペーハーを測りたい方はこちらがおすすめです。
ペーハー測定器はネットじゃないとなかなか売ってないんですよね。
貝の先が剥がれてしまうのは酸性の水のせいかもしれません。
酸性からアルカリ性に水質を変える方法は「水換え」だそうで、頻度を週1回3分の1から週2回にした所、アルカリ性にする事が出来ました。
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このような商品もあって、試験紙を見ながら調整する事も出来ます。
また、牡蠣の殻を水槽に入れる事で、水質を安定させてくれるという事で、私も使っています。
牡蠣殻はバクテリアを吸着させて、汚染された水をきれいにする役割も発揮します。
これで完璧だ!と思って新しい石巻貝を投入するも、やはり翌朝には動かなくなってしまいました。
また、弱酸性が好きな水草も元気がなくなって来てしまいました。
金魚を飼うって簡単じゃないですね。
しかし、この失敗の先の成功を紹介出来れば、これから始めようとしている人の役に立つかも?と思い、次の作戦を考えます。
水合わせが不十分?
次のショップで聞いたら「貝は環境の変化に敏感なので、水合わせを慎重にやってみては?」というアドバイスをいただき、やり方を教わって来ました。
まずは30分間袋のまま水槽に浮かべて温度を同じにします。
次にハサミなどで袋に穴を数カ所開けて、穴を下にして30分間水に慣らして行きます。
それから水槽に入れます。
「今度こそ!」
しかし、これでもダメでした。
元気そうなシマカノコ貝に変えてみた
今度はいかにも元気そうなシマカノコ貝にしてみました。
「水槽から出ちゃう事があるので蓋の隙間を塞いでおいた方が良い」という事でしたので、夜の間コースターで隙間を塞いでおきました。
あんなに元気だったシマカノコ貝も翌朝には動かなくなっています。
酸素が足りない?
「もうだめか」と諦めかけた時、ひとつの事に気付きました。
「ピンポンパールという金魚は水流を作ってはいけない」という事で、濾過器のノズルを水流タイプにして、ガラスに当てていました。
ガラスに当たって出来た泡を酸素だと思っていましたが、蓋の隙間を塞いだ事で酸素が少ない状態で泡を立てていただけだったのかもしれません。
そして、濾過器のノズルをエアレーションタイプに変えてみたら、意外と水流がピンポンパールの泳ぎに影響を及ぼす水流にならなくて、ガラスに沿っての水流なので隅の淀んだ所まできれいな水が届くようになりました。
酸素は水槽の外から入って来るので、酸素濃度も高くなったはずです。
本当に今度こそ!
朝になって水槽を見るのが怖かったのですが、2日間動かなかったシマカノコ貝が元気にパクパクしています。
死んだと思っていた石巻貝も1個復活して掃除をしてくれるようになりました。
まとめ
水槽のコケを掃除する係である貝のおかげで、2日でガラスが透明になりました。
濾過器や岩などもきれいにしてくれるので助かります。
貝は水質の変化に弱いので、適した水質と水合わせ、そして十分な酸素のある環境で飼育すれば、私のような失敗は減るのではないかと思います。
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